アイマスに癒やされる

アイドルや楽曲、ゲームの魅力を綴ります

【SBW03】アンティーカの初楽曲を紹介【シャニマス】

 2018年8月1日に発売された、「THEIDOLM@STER SHINY COLORS BRILLI@NT WING 03」は月岡恋鐘、田中摩美々、白瀬咲耶、三峰結華、幽谷霧子の5人組ユニット、アンティーが歌う、バベルシティ・グレイスと幻惑SILHOUETTEが収録されたCDです。アンティーカの5人が新たな空(ステージ)に飛び立つ、その始まりの楽曲を紹介します

※歌詞を引用している箇所はで記載しています。

バベルシティ・グレイス

 作詞:真崎エリカ

 作曲・編曲:南田健吾(onetrap)

 まずタイトルの意味ですが、なかなか難しいですね。

 言葉を分けて考えるとまずは、バベル。

 バベルの塔という言葉で聞いたことがあるかもしれませんが、バベルの塔の物語では「人類が塔をつくり神に挑戦しようとしたので、神は塔を崩した」という解釈が一般的です。

 その解釈から「空想的で実現不可能な計画」を比喩的にバベルの塔といいます。

 また、聖書によるとバベルはヘブライ語ごちゃまぜから来ているとされるようです。

バベルの塔 - Wikipedia

 では、次のシティですが、英語のCity、都市を想像しますね。

 ですがここではもう1つ、シティ級蒸気機関車も関連してると想像でできそうです。

 アンティーカのシンボルマークは歯車を模したものが使用されていますし、この曲の歌詞にも、蒸気永久機関となんとなく機関車を想像できるフレーズが入っています。

 このシティ級蒸気機関車はイギリスの鉄道会社が製造したもので、このあとのグレイスでも触れますが、イギリスを1つのキワードのように感じます。

シティ - Wikipedia

 最後にグレイスですが主な意味として、(態度)優美、優雅や(人を引きつける)美点、魅力に(上の立場の人が示す)親切、好意と言ったものがあります。

 またgraceは神の恵みの意味やthe Gracesでギリシャ神話の三美神を指します。

 バベルでも神という言葉が出てきましたが、神も1つキーワードになりますね。

 他にはシティで触れたイギリスですが、イギリスの牧師が作詞した賛美歌、アメイジング・グレイスがあります。

 一通りタイトルのワードに触れたのでまとめると、実現不可能な計画に蒸気機関車のように一直線に向かうごちゃまぜ個性の女神達、といった感じでしょうか。

 賛美歌は神を称える歌なので、挑戦する神をリスペクトしているのがいいですね。

 アンティーカは新世界の革命的アイドルユニットとされているので、非常にアンティーカらしいタイトルです。

 ここから少し歌詞に触れていきます。

 まずアンティーカのメンバーを示すような言葉、1番では

 虚ろな太陽淀んだ空気言葉が、ココロが隔てられて

 2番では

 独りぼっちじゃネガイだって瓦礫になってく

 行き先が分からずに

 小さな焔は寂しさ抱き呼吸していたよ

 旅立ち日夢見ながら

 孤独で自分を隠し、願いはあるけれどどうしたら良いか分からない、そんなアイドルになる前の彼女たちを示しています。

 そしてそこから5人が出会って前に進む物語が始まります。

  最後のサビでは、

 Believe Our Song! キミとボクを結ぶ

 ライン伝って走るよ Phrase

 希望・・・聴こえる?

 バベルシティ・グレイス

 響いてく彼方へとーーー

 とあり、5人が希望を伝えます。

 歌詞がタイトルのバベルシティ・グレイスのあとに響いてく彼方へと、とあるのでバベルシティ・グレイスは、シンプルに新世界の革命的アイドルが未来へ向かう希望の歌と捉えて良さそうですね。

幻惑SILHOUETTE

 作詞:真崎エリカ

 作曲・編曲:no_my

  タイトルの幻惑SILHOUETTEは惑わす輪郭、SILHOUETTEはそのままシルエットのほうが分かりやすそうですね。

 歌詞を見ていくとタイトルの意味が見えてきます。

 1番はAメロから、曇った日々、それが自分の運命と言うことに対し

 サビの前に

 (No! Realize・・・Realize・・・Realize・・・Real Live)壊せBias!

 とその先入観を壊せと歌っています。

 そして2番のAメロからは窮屈な部屋を自分の心と置き換えて、そこに

 不意に届くオトそれは旅してる旋律 Flame Grace

 と魅了する炎が届き

 (Yes! Realize・・・Realize・・・Realize・・・Real Live)穿てYour Heart!

 と自分の心、信念を貫けと歌ってきます。

 そして

 眩しくて鮮やか過ぎるかい?

 自由は痛くて苦しい・・・でも

 (Yes! Realize・・・Realize・・・Realize・・・Real Live)望めYour Heart!

 揺らめく絶望の本当の姿を見抜けば

 もうすぐ着くだろう

 新たなウタ紡ぐイデアの声

 Allegory of the Cave

 さあ、希望を迎えに行こう

 幻惑のSILHOUETTE消して!

 と最後は歌っています。

 イデアとは哲学用語でものごとの真の姿と言う意味で、肉眼に見える形とは違う純粋な形を指しています。

イデア - Wikipedia

 その後に続くAllegory of the Caveは洞窟の比喩という哲学者が考えた比喩で、洞窟に縛られている人々が見ているのは「実態」の「影」だが、それを実態だと思い込んおり実態を運んでいく人々の声が洞窟で反響して、思い込みが確信に変わるという、現実に見えているものは真実の影、を示す言葉です。

洞窟の比喩 - Wikipedia

 これを幻惑のシルエットと指し、それを消そう!と彼女たちが歌っているわけです。

 アンティーカは胸に燻る焔を「ウタ」に、孤独な泪を「ネガイ」に変える、新世界の革命的アイドルユニットと紹介されており、この曲はそんな彼女達らしい力の与え方をしてくれます。

 

 なかなか聞き慣れない言葉が多いですが、アンティーカ独特の世界観に魅了されるのではないでしょうか。

 これは今後出てくる彼女たちの曲にも期待したいですね。