【MTG14 Charlotte・Charlotte】楽曲紹介と考察、リリイベ開催も決定【ミリシタ】
2019年2月27日に発売された、「THEIDOLM@STER MILLIONTHE@TER GENERATION14」は徳川まつり、エミリースチュアートの2人組ユニット、Charlotte・Charlotteが歌うだってあなたはプリンセスとミラージュ・ミラーが収録されたCDです。MTG15と合同の発売記念イベントも2019年5月4日に開催が決定しており、応募締め切りは4月17日、当選案内は4月19日なので気になる方は申し込みお忘れなく。ここでは不思議な世界観のあるMTG14の2曲の紹介とドラマの考察をしていきます。
※歌詞を引用している箇所は赤で記載しています。
だってあなたはプリンセス
作詞・作曲:新田目駿 編曲:KOH
MTGシリーズのプリンセスと言えば、力強いイメージの曲が多かったですが、ここに来てこれぞお姫様な曲が来ました。
タイトルにプリンセスとありますし、曲調も可愛らしいです。
ただ歌詞に耳を傾けるとただ可愛いだけの曲ではないことが見えてきますし、可愛いメロディーの中にも若干不穏な雰囲気を感じる箇所もあります。
まずこの曲の登場人物の人数ですが、言わずもがな2人ですね。
冒頭の歌詞も
あなたは指先まで可愛らしいのよ
から始まり、あなたがプリンセスだと歌っています。
基本的にこの歌の歌詞は、あなたは素敵だよ、だってプリンセスなのだからと言う内容です。
そしもう1人はもちろんあなたはプリンセスと言っている子ですね。
後半の歌詞では
夢のようなこの世界でずっと二人で
いつまでもこのままいれたらいいな
Sweet my sis
フワフワリ
まるでステキなドールみたいに
もっともっと輝ける
だってあなたはプリンセス
私のプリンセス
と歌っています。
MTGシリーズの曲はドラマとの親和性が高いので、このあたりの歌詞は考察する上でのポイントになりそうですね。
Sweet my sisとあるので愛する姉妹に対して、あなたはプリンセスと言っているようですが、sisは実際の姉妹じゃなくても使う言葉のようなので、血縁者ではない可能性もありますね。
イメージとしては、海外ドラマなんかである相手に親しい感じで話しかけるときに「ブラザー」というのに近い感じですかね。
では次はミラージュ・ミラーに行きましょう。
ミラージュ・ミラー
作詞:KOH、月丘りあ子 作曲・編曲:KOH
こちらの曲はドラマのエンディングの位置にあるので、よりドラマの芯に近い部分が歌われているように思います。
まずタイトルのミラージュ・ミラーですが、ミラージュが蜃気楼や幻影でミラーが鏡です。
蜃気楼はいくつか種類はありますが、光の異常屈折現象の1つで直接見えない物体を映したり、逆さに映したりするものですね。
そして鏡は光を反射する道具。
タイトルから、なんとなく実際に見えないものが、鏡を通して映し出されている様子が思い浮かぶのではないでしょうか。
歌詞を見てみると
見つめ合った問いかけた鏡の中
私じゃない私がそっと名前呼んだの
ずっと胸に引っかかる思いすべて
不思議ね話せるそんな気がしているの
とあり、本来は自分を反射して映すはずの鏡が、私じゃない私を映しています。
そしてその相手に対して、自分の胸の内を話そうとする様子が見えますね。
またサビでは
あなたは私で私はあなた
一緒に笑い一緒に泣いて
見つめ合えば通じ合う
My sister
ともあるので、自分だけど自分じゃない相手がそこにいて、かけがえの無い存在ということが歌われています。
そして先に紹介した曲の、だってあなたはプリンセスにあったSweet my sis と同じような言葉My sisterはこちらにも使われていますね。
そしてこの曲、歌詞カードには無いセリフ部分があります。
もしもこの時がミラージュだったとしても
手と手を合わせ感じたこのぬくもりは確かにここにあるから
出会えてよかった鏡の奥の私達
一言一句正しい保証はしにくいですが、このようなセリフを言っています。
タイトルにもあるミラージュがここで使われていますね。
ここまで見てみると、私じゃない私であなたは私で私はあなた、と関係性があり、鏡に映った幻影であったとしてもぬくもりは感じており、出会えてよかったとまで言えています。
なかなかドラマの芯に近づけそうな感じの曲ですね。
ではそろそろ考察に行きます。
ドラマ考察
まず何を考察するかですが、ここではドラマに出てくるシャーロットの正体を考察します。
先に結論を書くと、「亡くなった実母が忘れられず、今の義母を受け入れられないシャルロットの心」です。
なぜこの結論に至ったかを簡単に書いていきます。
シャーロットはシャルロットの亡き実母の遺品である、大きな姿見にのある場所で、シャルロットの前に現れ、初めて出会った時にはシャルロットと自己紹介しています。
ですが同じ呼び名だと分かりにくいからと、現れたシャルロットはシャーロットになります。
ここでユニット名を見るとシャルロット・シャーロットはアルファベットでCharlotte・Charlotteと全く同じつづりで呼び方が異なります。
英語ではシャーロット、フランス語ではシャルロットです。
そして曲の歌詞には、あなたは私や私はあなた、私じゃない私、sisterなどが出てきています。
このあたりのことから、鏡の反射から現れた自分のような幻想がシャーロットとなりそうです。
次にドラマに出てくる花を見ていくと野ばら、エランティス、スズランが出てきておりそれぞれの花言葉を見ると、
野ばら:純朴な愛、孤独
エランティス:人間嫌い
スズラン:再び幸せが訪れる
となります。
物語の序盤に出てくる、縁のかけた野ばらのティーカップは実母の遺品であることから母親をなくした孤独と実母に対する愛を表現。
また同じタイミングで出てくるエランティスの花畑は義母に対しての人間嫌いを表現しているように感じます。
そして最後に出てくるスズランですが、これをきっかけに義母と心の距離が縮まりシャーロットからプレゼントされたことで、実母がいた頃の幸せがまた訪れると解釈できそうです。
また野ばらのティーカップは義母が最後に直してシャルロットにプレゼントしていることから、義母からシャルロットへの愛を感じます。
シャーロットの登場、別れのタイミングと義母への心の変化が同じなので、シャーロットと母親には何かしらの関係があることが見えます。
そしてドラマ後のシャルロットとシャーロットが別れなければいけなくなったことを話すまつりの言葉、「大人になるということ」から、忘れる、割り切るといったことを想像します。
ドラマの中でシャーロットがシャルロットの実母の顔を思い出せたか、と問いかけてくる辺りもここに繋がりそうですね。
ということで最初に書いた結論「亡くなった実母が忘れられず、今の義母を受け入れられないシャルロットの心」に至りました。
シャーロットがシャルロットの実母かとも思ったのですが、あなたは私、私はあなた、と繰り返しあるのでこの線は消しました。
ちなみにこのドラマ、シャーロットの存在はシャルロットにしか見えていないので、いわゆる「イマジナリーフレンド(本人の空想の中だけに存在する人物)」を題材にした物語ですね。
不思議だけど考えさせられる世界観で、非常に面白いドラマです。
今回の考察はあくまで1つの可能性なので、ぜひドラマを聞き自分なりに考えてみてほしいです。
好みもあるとは思いますが、クオリティの高い作品なのでMTGシリーズの中では一番好きなドラマになる方も必ずいるので、ぜひ曲と一緒に聞いてみてください。