MTG12 D/Zealがゴールドディスク認定！振り返ったらやっぱり最高な曲でした

2018年12月26日に発売された、「THEIDOLM@STER MILLIONTHE@TER GENERATION12」が同月のゴールドディスクに認定されました。そこで同シリーズの「THEIDOLM@STER MILLIONTHE@TER GENERATION13」の発売日(2019/1/30)目前のタイミングでその魅力を私の主観で紹介します。

※歌詞を引用している箇所は赤と青で記載しています

歌姫とロックシンガーの共演

　本題に入る前にゴールド認定を簡単に説明すると、累計出荷枚数が10万枚を突破した作品のことです。ミリオンライブのCDとしては「THEIDOLM@STER MILLIONTHE@TER GENERATION01 Brand New Theater!」以来2度目の認定になります。

　さてここからが本題ですが、ユニット「D/Zeal」はミリオンライブの歌姫である最上静香と元はロックシンガーとして活動していたジュリアのデュオです。意外なことにこの二人は全体曲や属性曲にあたるような曲を除いてユニットで一緒になったことがなかったのです。歌にこだわりを持つ二人なので過去にあっても良さそうな組み合わせでしたがついに今回、満を持しての披露となりました。とは言うのももこの二人、考え方はもちろんですが歌声や歌い方が大きく異なっているため、ゲーム内のシナリオでは苦労している描写がありましたし、現実での収録、ミックス作業でも苦労した話が出ていました。ですが、やはりものすごいポテンシャルを持っている二人、そしてこだわりを持って完成させてくれた方たちのおかげで本当に素晴らしい楽曲となっています。歌っている二人はもちろん、ハーモニクスと餞の鳥の作詞、坂井季乃さん、作曲・編曲の高橋諒さん、本当に素晴らしい楽曲をありがとうございます。

ハーモニクスの魅力

　ハーモニクスは歌にこだわりを持つ二人だからこその曲です。ゲーム内のシナリオでどうやって歌おうか悩んでぶつかり合って出した結論、お互いの全力で歌う、それが素晴らしく反映されています。以下に一部歌詞を引用します。

　あなたの声を聴くたび私の深くが震えるから　惹かれ合って弾けあって強くなった振動が空気を伝わって　もしもこの声を重ね合わせたら新しい何かが

　上記は歌い始めの歌詞になるのですが、歌にこだわりを持つ二人がお互いの声に刺激され一緒に歌ったら今までにないものが出来るんじゃないか、と歌っており2番との間奏で、new song..new resonate..聴こえるでしょ？と新しい音が聞こえ始めているのを伺わせます。そして2番の入りではこだわりが強い二人がぶつかったのを思い返させる歌詞、強すぎる思いは時に大事なものに目隠しをしてしまうからで始まりますが、どうかぎゅうっとこの手を握って　暗闇の中に一筋の光新しい景色がと歌っており、ぶつかり合ったけど二人が向き合ったからこそ見えた景色に向かってまた歩みだします。そして二人が出した結論に結びつく歌詞、怖れないでこのまま私らしくあればいい(I believe you)　あなたに背中を預けて歌うよもっと世界中に鳴り響いてにつながって行きます。ハーモニクスはまさしくD/Zeal誕生の曲ではないでしょうか。

餞の鳥の魅力

　餞の鳥は、MTG12に収録されているドラマを聴いてから聴くとより深みが増します。というより、ぜひドラマパートを聴いてから聴いてほしい曲です。ドラマパートのネタバレはさけたいので細かくは書きませんが、餞は、はなむけと読み餞別(せんべつ)という言葉があるように、旅立つ人へ贈る物という意味を持ちます。そして鳥は空を自由に飛んでいるイメージがあります。ここでは空と自由を切り離して曲へのイメージを持っていただくとなんとなくドラマのイメージが見えてくるかもしれません。餞の鳥はカップリング曲として収録されていますが、こちらがA面でも遜色ない本当に素晴らしい曲です。

MTG12に収録されているドラマのネタバレが問題ない方はこの先もお付き合いください。

餞の意味

　ドラマでは静香のピアノコンクールに突然ジュリアが現れ、探していた、一緒に歌わないかと声をかける。話を聞いている間に静香の尊敬する亡き姉ちはやがジュリアとバンドを組んでいたことを聞かされ、信じられない中でその証拠を探しているとバンドの楽譜を見つける。そしてそれは姉が昔、遊びだよといいながら演奏し静香が歌っていた曲、ジュリアとちはやが作った曲、ジュリアが静香を探していた理由の曲。それが餞の鳥です。ジュリアとちはやが作った静香が歌う曲、亡き姉ちはやから静香へのはなむけの詩ととらえられます。そしてもう一つ、この歌を静香がジュリアと歌うことで天へと旅立った姉への餞の詩となったのではないでしょうか。

　その姿が(あの子が遠ざかって)見えなくなってもココから歌うよ

　静香から空より彼方の姉へ、姉から自由に羽ばたいてほしい妹の静香へ、餞の詩を届けます。